シンガポールからマレー半島を北上してきて、ちょこちょこと植木屋を見かけるようになりました。
って、植木屋といっていいんだろうか?
まず、クアラルンプールのブキッ・ビンタンで見かけたビルの壁面緑化メンテナンス風景。
足場を組んで一人で作業しています。
カラーコーンもガードマンも相棒もなし。
メットも安全帯もなしですね。
枯れたり伸びすぎたものを刈り取って、新しい苗を入れています。
じゃっかんアバウトな作りですが、自動灌水のチューブなんか日本のものと変わりません。
続いてもっとも目にする下草の刈払い風景。
植木屋と言うよりも、この作業専門の職人だったりして。
それくらい人数も多く、草の延びが早いので作業量もあります。
あと芝生のところも多いし。
けっこうどこもかしこも丁寧に下草が刈ってあるんですね。
使用している刈払い機は、日本製とは違ってエンジンを背中に背負うタイプです。
なもんで、そのままバイクに跨がって移動している姿を頻繁に見かけます。
その姿は槍騎兵のよう(Rock You!!)
車で運ぶ必要がない(笑)
そのかわり剪定バサミも鋸も持っていません。
刈払い機、それっきり。
刈り込みとか剪定はと申しますと、これはさほど見かけません。
理由のひとつは、こちらでは電動やエンジンのトリマーが使われていないということにあります。
エンジン音がすれば、すぐにそれと判って見に行けるのですが、まったく静かです。
たぶん、さほど刈り込みの依頼が多くないので、機械を購入する意味がないのでしょう。
歩いていても、さほど刈り込まれたり剪定されたりしている庭を見ません。
それでも数日にいっぺんの割合で、刈り込み風景を見かけます。
手刈りですよ。
そういえばミャンマーでは街路樹は鋸で、一般家庭の樹木は鉈で切られていた件について補足。
あれは街路樹は専門業者が手早く作業するのに鋸を使っているんでしょう。
でもって一般家庭ではなぜ鉈なのか?
それって単純にコストの問題だと思います。
面倒な目立て作業が必要で、最終的には消耗品である鋸が使えるのは専門業者だけで、一般家庭では一度購入したら刃を研ぐだけで何世代にも渡って使える鉈の方が結局は安くて便利なのでしょう。
薪を割ったりとか汎用的に使えるし。
昔の日本も鉈の方が普及していたのでは?
だとすると日本で鉈と鋸の地位が逆転したのって、いつ頃のことなんでしょう。
炎天下で働く人たちをボーッと見ていると、そんなことが思われます。
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