2015-04-28

きのうの夜は

昨夜は下北沢で植木屋Saの送別会。

バイトとはいえ、一年半前にもうひとりのバイトが身体を壊して欠けたこともあり、仕事を辞めるにあたって穴をふたつ開けたままというのもなんなので、バイト仲間から見繕った二人をスケジュールに突っ込んで、この一年の間で徐々に自分の出を減らして彼らと入れ替わるようにしてきた。
いつでも辞めたいときに辞められるのがバイトの良いところだと思えば、これはバイトの身上を逸脱した金にならない御節介なのだけれど、世間に出るべき金が人が居ないという理由で遊んでいるのは勿体ない、だったら周囲に回したいというのが私の趣味である。

そんな訳で私のほかに二人のバイト(どちらもミュージシャン)、会を主催していただいた親方と職人がもうひとり。
それが昨夜のメンバー。

親方は仕事の話は抜きで高尚な御趣味のお話がしたかったようで、たまたま私が20年ぶりに読み返していた上山春平の『照葉樹林文化』をとっかかりに矛を向けてきたのだけれど、これはやや強引に折らせていただいた。
Saは仕事中に親方とあまり仕事のディスカッションできる機会が極端に少ない職場なので、じゃぁ飲み会のときにでも腹を割らなきゃ意味無いじゃん。
つーか、御趣味の話は仕事の合間にもうちら下っ端は互いにいつも話してるんだから、なにをいまさら。
だいたい普段から仕事の話していれば、飲み会は楽しい話だけでオッケーなのになー。
いつもいろんなことが後回しの後手後手になって、送別会みたいな最後のケツにツケが回るのはヤダ。
バイト風情のくせにとは自分でも思いはするが、バイトはいつ首になるかわからない弱者だから黙ろうというよりは、いつ首になってもおかしくないなら言いたいことを言った方がお得だ。
それは、いつ首になっても構わないから試しに俺にやらせてみろと開き直れる立場が、我々の唯一の強みだと思っている。
バイトが守勢に回ると碌なことになりゃしない。

ミュージシャンふたりが終電で帰っていった後、あのふたりは職人ではないから期待はしてないし、最低限以上の仕事を教える気もないという親方と、べつにふたりを職人に育ててほしいと言っているわけではない、ただ自分の生計の為にバイトを飼い殺しにしてしまうようなことはしないでほしいと言いたい私とが静かに激突し、職人のアニキは席を蹴って帰っていくし、なんでこの席に居ないやつらの為に私はこんな不毛なぎろんをしていらっしゃるのでせう、と。

深夜の二時に会がお開きになった後、自宅への8キロの道のりを腹立ち紛れに選挙看板を殴り殴りしつつ、道端に見つけた手押しポンプの井戸(国士舘の裏道と世谷通のボロ市通り近くにあったのだ)を「オリャァァァ!!」と押してジャバジャバ水を撥ね散らし、「かそくそぅぅぅち」と叫びながら(「そ」にアクセント)西へ向かう酔っ払いのこの私。
私はこの難局を一時間半でこうして乗り切り、無事に自宅でお気に入りののモン吉くんを抱っこして眠ることを得たのであった。

で、今朝。
なんだかおててが痛てーよ。
今日は無職で助かったよ。

とりあえず、俺は絶ぇぇぇぇぇ対に職人と研究者にはならねぇ!!
奴らは俺の敵だ(笑)
いやいや、でもマジで。
と、あらためて心の星に誓う私であった。

さぁ、今夜はイベント装飾業の営業Oさんとの差しでの送別呑み。
電車で帰りたい。

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