一日、間が開いちゃいました。
草臥ってたわけではございません。
たんにネットの使えない場末のおんぼろホテルに滞在していただけです。
一晩いくらって訊いたら、宿のおばちゃんが「42リンギット、ウチはTVもないしホットシャワーもないよ、エアコンはあるけどね」って。
安さにひかれて(1300円くらい)泊まったものの、当然のことながらネットなし。
昨夜、シンガポールから国境を越えたマレーシアの街、ジョホール・バルのことでございます。
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ジョホール・バルの古い町並み |
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説明を追加 |
さて、今日はそのジョホール・バルから50キロくらい西の町、ポンティアンに来ています。
町というより、一応は市なのかな。
ジョホール・バル郊外のラーキン・バスステーションからちょうど一時間。
バス代は5.45リンギット。
東のジョホール・バルから来た幹線道路が、海沿いに南北に走る道にぶつかる十字路の町。
マラッカ海峡に臨んだ小さな港街でもあります。
なんでここに来たのか?
それは、この町から南にバスで30分行ったところにある漁村・ククップに行くためでした。
前もって東京でマレーシアを旅していたとき、つまりはグーグルマップの衛星写真で海岸線を見下ろしていたときに、なんじゃこりゃと、これはぜひ行かねばと、そう思ったところです。
まずはククップの風景をご覧あれ。
村が海の上にあるんです。
コンクリの杭を打って、その上に。
廃屋になった家は木の杭の上にありましたから、昔の姿はさぞもの凄い景色だったことでしょう。
いまは道も杭も建物もコンクリ製が多いのですが、漁具などを仕舞う小屋が木造のままなのが時折見受けられます。
着いたときは干潮で、真下はほとんど泥の海。
and ゴミだらけ。
そのゴミの間をムツゴロウ達が這い回っています。
あんなに近くでムツゴロウを群で見たの初めて。
しかもムツゴロウって縄張り争いが激しいんですね。
あちこちでバトってました(面白い)。
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これでも海の上 |
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お寺?もあります |
村の中の道は、かなりバイクが走っています。
それくらい広い。
南北で2キロくらいあるのでは?
漁村とはいえ、ここは観光地化も進んでいて大半の家が「海の家」と「民宿」を合わせたような仕事をしているそうです。
ハイシーズンには国内やシンガポールから観光客が押し寄せ、それぞれの宿にグループや家族で泊まって釣りに出たり、海鮮料理を楽しんだりするんだそうです。
そんな訳で外国人の一人旅なんか泊める宿は一件しかありませんし、しかも高いし、いまは季節外れだからみんなやる気はないし。
静かに村中を隅々まで探検して参りました。
こういう不思議なところに出会う度に、人間てどんなところでも住めるんだなと感心してしまいません?
ちなみに住人全員が華人。
さすが中国四千年の底力。
ですが、インドネシアにはククップみたいに海際ではなく、どこから見ても海のど真ん中というところに集落を作った人たちがいるらしいんで、死ぬまでにいっぺん拝みに行ってみたいものです。
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村の南の外れから若いマングローブが見える |
やがて時間も過ぎて足下に波音も高く海が帰ってくる頃、私もククップを後にしました。
いまは観光客の姿もない田舎町。
ポンティアンの夜は更けてゆきます。
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