午前10時半にイポーを出て、お昼にクアラ・カンサーという町にきました。 今回は鉄道でも長距離バスでもなく、中距離の乗り合いバスです。 時間にして1時間半弱、バス代は6.2RM、200円ちょっとですね。 これといって何かがある町ではないのですが、いちおうガイドブックにも1ページだけ載ってます。
クアラカンサーの町並み |
この国に9人いるスルタン(王様)の居館があるんだそうで。 ともあれスルタンが住んでいて、あとは華人の古くて小さな繁華街と寄宿舎のあるムスリムの大きな学校があるくらい(だと思うけど)の町になぜ来たのかというと、できる限りいろんなタイプの町に泊まって歩き回りたいと、それだけの話しなのでした。 阿呆でしょう?
だいたい毎日15キロを目安に歩いています。 しかもサンダル履きで。 日本で仕事しているときも、だいたいそのくらい歩いていますね。 20キロくらいになると、今日はよく歩いたなぁという感じがします。 25キロだと、かなりキツい現場のときで、だいたいはビッグサイトとかで朝から夜遅くまで仕事したときに、そのくらいの距離になります。 この距離になると翌々日(笑)に差し障りが出るので、滅多には歩きません。 現場で今日は25キロ歩いたとか言うと、必ずDさんが「じゃ、俺は20キロくらいかな」となぜか喜ぶんですが、ずぇぇぇぇぇったいにDさんは15キロも歩いてないと思います(笑) べつに同じ距離を歩けと言ってるわけじゃない。 常に歩いて状況を確認しながら次の作業を探しまわって段取りし、皆に余計な気を使わせずに手を使わせるのが“バイト頭”の仕事ですから。 だけど基地でスマホを眺めてる時間があったら、せめて仕事を探すフリをしろと。 俺がいなくなっても、ちゃんと仕事してますかっ!? 心配だなぁ、もう。
この橋を渡ると |
町の南の集落です |
さて、歩くのが好きな理由のひとつは、子供の頃にいろんな町を転々と引っ越して生活している頃に道を歩いていて、ふとこの先にお地蔵様があるんじゃないかと思っていると、不思議にその通りだったりすることが何度かあって、次の角を曲がったら・・・その次のカーブの先には・・・という楽しみを知ってしまったことにあるでしょう。
長じてからは、それはべつに不思議でもなんでもなくて、街や集落が持つ成り立ちのセオリーとでもいうようなものがあって、目に映る街の景観にはそれなりの理由と法則があるものなのだということを知るようになりましたが。
集落の中 |
そういう感覚に親しめるようになると・・・別に良いことはないですね。 まず、デートでは女性に嫌われます。 どんだけ歩くんだ、と。 やはり、ほどほどにすべきかもしれませんね。 しかし、もう二度と来ないだろう異国の街となると・・・手抜きならぬ足抜きはできねぇなぁ。
クアラ・カンサー。 川沿いの小さくて静かな街です。 ここも私たちと同じ21世紀を生きる人たちの街ですが、一昔前のマレーシアを微かに偲ぶ縁としては好ましい街なのではないでしょうか。 日本帰国まで、あと64日!!
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