2015-08-15

ヴィン

ドンホイから北に200キロ、ヴィンの街に来ています。
朝、ドンホイの駅に向かおうとしてホテルを出て表通りに出たら、まったくセーオムが客待ちしていなくて、ぐるぐる探して歩き回ってしまいました。
結局、マイリンタクシーを拾って駅へ。
海に近い川縁のホテルまで、来るときはセーオムで3万ドンでしたが、タクシーで6万4千ドンかかってしまった。
(セーオムの方は細い道でショートカットしたからかも)
途中、前を走っていたオンボロダンプの後輪が破裂して、なんか爆弾騒ぎみたいなことになりました。
ちょうど未舗装の地面だったんで、小石が飛び散って砂塵が舞い上がって。
一瞬、地雷でも踏んだのかと思った。
んなわけないか。

乗るのはドンホイ発9:26のSE8、ソフトシートで15万7千ドン。
汽車は定刻から10分遅れで出発。
途中の景色は険しい山あり広々とした川ありで、国道一号線から離れた山間部を走ります。
ヴィンまで4時間10分。
なかなかに楽しい旅路でした。

山の縁の墓地(仏教徒)
教会も多いです
そのヴィンの駅でのこと。
駅のホームから駅構内に出るゲートのところで、例によってまずはタクシーやセーオムの「乗ってけ」攻勢に晒されるわけですが、私はいったん出発ロビーに向かって翌日の切符を事前購入。
その後、人気の無くなった構内から駅の外へと向かいました。
ここで、やや小太りのオッサンがニコヤカに登場。
なにやら俺のに乗っていけと言ってます。
制服を着ていないからタクシーじゃなさそう。
宿の名前を言い、スマホで地図を見せ、念のためにベトナム語の住所も示しますが、愛想がいいだけで反応がおかしい。
判ったという素振りは見せますが、着いてこいというだけで料金の話をしても答えません。
3万ドンで行けるか、と聞いても笑ってなにやら来い来いとだけ。
なんかおかしい。
やっぱ他を当たるわ、と手を振って歩き出すと「スリー、スリー」と言いながら慌てて追っかけてきました。
こっちが値段交渉してると思ったのか。
でも、ここで乗ったら後で3万ドンじゃなくて、3ドルだとか30万ドンだとかと捻込まれて脅される予感。
彼を振り払いながら駅の門へと辿りついたとき、門柱の脇でじっとこちらを見ているセーオムドライバーらしき二人の男に気づきました。
二人とも険しい表情でこちらを見ています。
なんだと思って目を合わせると、ひとりの男がそっと首を横に振りました。
もうひとりは手を小さく振りながら止めとけサイン。
どうも後ろで騒いでいるオッサンは、仲間からも嫌われている札付きの問題ドライバーであるらしい。
このお二人の密かな忠告によって、私はまともなタクシーで移動ができました。
門柱脇を通るときに手を振って頭を下げたら、向こうも笑い返してくれました。
まぁ、こういうこともあります。
ちなみに駅から市場やBigC(スーパーマーケット)のある中心部まで、タクシーで3万ドンちょっとでした。

ヴィンの市街ですが、けっこうでかいです。
駅前通りに直行する南北の大通りに沿って近代的なビルが(ポツポツと)並び、高級ホテルや映画館もある。


突き当りが市場
その大通り南端にある市場は巨大で、生鮮食料品から工具類までなんでも揃ってます。
市場とホームセンターが好きな人なら、楽しめるんじゃないでしょうか。
独り旅で市場の雑踏は気疲れするので、私はサラッとしか見物していませんが。
大通りの東側には、なんだか古いマンションが1キロ近く続いています。



雰囲気があれです。
菊池秀行の魔界都市シリーズに出てきた百人町の都営住宅。
まさにあれ。

でも、中を通り抜けると子供が多くて人の行き来も激しく、深い木立の間に露天が並んでいたりして、露わな生活感の生々しさは比べものになりません。
こちらは吸血鬼向きではないですね。

大通りに飯屋はありませんが、大通りからこの老朽住宅群を挟んで一本東の通りに飯屋がたくさん並んでいます。
大通りの西には函館の五稜郭と同じ星形の城塞跡がありますが、寂れたスタジアムがあるくらいです。
7キロくらいしか歩き回れませんでした。
ここも特になにも無いところです。
そんなんで一泊でサラッと移動。
明日は200キロ北のニンビンへ。

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以上は昨夜書いたんですが、ホテルのWifi情況が思わしくなく、アップを断念しました。
15ドルもした中級ホテルだったのに(笑)
こういうベトナム人が使うホテルって、けっこうWifiが良くない。
彼らは地元の携帯キャリアを使うから、Wifiが繋がらなくても困らないし。
かえって外国人バックパッカーが泊まる安宿の方が、Wifi環境が整備されてるような気がします。

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