ホテル近くのエインドーヤー・パヤーの脇で、日本式の霊柩車を発見しました。
どういうことでしょう? 四半世紀も昔、学校の授業で霊柩車の歴史を教わりましたが、ミャンマーの事例は出なかったと記憶しています。 どう見てもこれ、日本の霊柩車ですよね。 最近は車体後部の木造装飾が日本では嫌われて、スマートな欧米スタイルの霊柩車に置き換わりつつありますから、もしかしたら日本で放出された中古が来てるんじゃないでしょうか。 車種の年式的にも新車じゃないようですし。 こんな応用の利かない車が、海外で活躍しているとは。 その仲介をした中古業者の手腕が、面白くも恐ろしいw ところで写真には写っていませんが、この小屋の後ろには救急車が3台ほど停車しています。 霊柩車と救急車の取り合わせ? そちらは日本の中古とかではなくて、ハイエースに紅白塗装でアンビュランスと書かれているもの。 この取り合わせは偶然なのかと思っていたら、翌日に別の場所でひとつのガレージに救急車と霊柩車が収まっている場所を通りました。 しかもやはりお寺の傍でです。 こうなると、もう偶然ではありません。 で、今度は消防署を通る度に気をつけているんですが、いまのところそちらには消防車以外の車が見えません。 ということはつまり・・・大胆な推理をすればですが、こちらでは霊柩車と救急車はセットで、しかもお寺かそれに近い系譜の業者が扱っているのではないかと。 お寺絡みなんだとすれば、霊柩車が先で救急車業務が後から加わったんでしょうか? あの霊柩車スタイルの移入前は、もっとシンプルに馬車や牛車だったのかも。 そもそもなんで救急車が結びついたんだ(霊柩車が先だとすれば)? そこまで考えずとも、こんな会話でも(不謹慎ながら)楽しいんですが。 「すみません、至急に救急車をお願いします」 「あいにくと出払っちゃってて、霊柩車でよければお迎えにあがりますが」 「いや、そっちのお迎えはまだちょっと・・・」 「30分くらい待ってもらえれば救急車が戻ってくるんですがね」 「いや、30分待ってたらホントにお迎えが来ちゃうよっ!!」 「承知しました・・・30分後に霊柩車を一台ご予約・・・と」 「してないから!! そんな予約してないからっ!!」 霊柩車と救急車というものについて、ミャンマーの人たちは日本人には見えない繋がりと親和性を文化的に抱いているとすれば(仮定の話)、そういった私たちには見えない文化の視角がかいま見られるだけでも、街歩きは小さな興奮と驚きに満ちています。 いや・・・仮定の話なんだけどね。 ////////////////補追 これ書いてから、しばらく追加事例を求めてマンダレーをさまよい歩きました。 昨日がOFFと言いながら4キロ、今朝が2時間半で10キロです。 で、結果ですが微妙なんですよね。 寺ならどこにでも近所に霊柩車があるわけではなく、大きな寺院でも他にはそんなとこ見あたりませんでした。 唯一、見つけたのがマンダレー駅北東数百メートルのこれ。↓
右端のワンボックスが救急車 |
交差点より 右の消防車の奥に救急車がある |
寺院に隣接した角地の消防署です。 消防車の他に、寺院の入り口に救急車が停まっています。 これをどう解釈するか? 消防署に救急車があると見るべきか、寺院に救急車があると見るべきか? でも霊柩車はないですね。 やっぱ消防署に配備されてると見るべきなんだろうなぁ・・・ とすると、先の二例は「寺院・霊柩車・救急車」のセットが偶然ではないまでも、かなり特殊な事例だと考えるべきなのかもしれません。 面白いと思ったんだけどなぁ。 ちなみにエインドーヤー・パヤー前の霊柩車まで行って、そこの人に訊いてみました。 「これって日本から輸入されたんじゃないの?」(こういう誘導的な聞き方よくないね) 「そうだよ、日本からだよ」 あとはちょっと要領を得ず、よくわかりません。 期待したほどの当たりにはなりませんでしたが、面白がりの私にはそれでもいいんです。 また、なんか面白いことが見つかるさ。
0 件のコメント:
コメントを投稿