2015-08-13

ドンホイ

フエから180キロ北、ドンホイの街に来ています。
40キロほど離れたところにフォンニャ洞窟という、2011年に世界遺産になったばかりの鍾乳洞があって、そこを訪れる欧米人がちらほらと見かけられますが、基本的になにもない人口11万人の海辺の街です。
私は鍾乳洞には行きません。
最近登録された世界遺産は、あまり信用できませんし、なにより鍾乳洞とベトナム文化の接点て見いだしがたい。
私が来たのはただ単に、この街がフエから鉄道で3時間ほどのちょうどいい距離にあったからです。
夜行でハノイへ行くのも味気ないので、昼間に風景を見ながら移動したい、けれど長距離はいやだ、という訳。
この調子で、明日は200キロ北のヴィン、その翌日はニンビンへと寄り道しながらハノイへ入る予定。

さて、本日の移動はフエ発12:14、ドンホイ着15:15の列車番号TN2でした。
ソフトシートで9万6千ドン。
例によって列車は遅れて13:10フエ発、16:05ドンホイ着でした。
途中の景色は、まぁまぁかな?



途中、ドンハの北あたりから田園風景が綺麗な水田になっていきます。
その前はわりと荒れた丘陵地帯があったりして。
南北分断時代の国境線がその辺のはずなんですが、関係してるんでしょうかね?

ドンホイの街は小さいです。


まず人が少ない。
当然、バイクと車が少ない。
でもって、道路に車が路駐していないし、歩道にバイクが停められてないしで、街路が広くて非常にすっきりしています。
駐車スペースを広げるために歩道の街路樹が伐られることもなく、よく茂った枝が作る深い木陰が歩いていて心地いい。
しかし・・・なんにもありません。
外国人向けの飯屋もカフェもほとんど無い。
中心地の商店街といえるほどの賑わいも無い(笑)


ただ、歩いていてとても安心できるし、海に注ぐ川辺を渡る風は心地いいし、景色は開放的でご飯も美味しかったです。
たまたま美味しい店に当たっただけ?

このお店
陽が落ちると商店は数少ない飯屋を残して閉まり、人々も家々に引っ込みます。
でも、全開になった窓から漏れてくるTVの音や子供の声、家族団らんのざわめきが路上に溢れていて、目を瞑れば無人の街路に自分が独り佇んでいることを忘れてしまいそうな。
たった一晩の滞在だからこそ、心に沁みる落ち着きと愉しさなのはわかっていますが、やはり来て良かったなと。


明日は、朝9:16発のSE6でヴィンへ向かいます。
(この記事の写真はヴィンで追加予定、すみません・・・)

日本帰国まで、あと9日!!

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