2015-07-14

バッタンバンへ

先日のシェムレアプからバッタンバンへの話し。
12(日)の早朝6時10分に宿でピックアップしてもらい、先日チャリで悪戦苦闘したプノン・クロムを過ぎた船着き場へ。
実際に車が来たのは6時20分過ぎでしたが・・・
7時に出航と聞いていたんで、まさかと気は焦ります。
ピックアップされた旅行者は12人。
ピックアップ代金と代理店の手数料も含めて30ドルでした。
船賃自体は23ドルとのこと。
市内をグルグル廻って人を集めた車は7時過ぎに船着き場へ。
お客は20人ほどで、我々以外は地元の人たちです。
観光船じゃなくて、地元の定期航路なんですね。
旅行者は私以外は全員が白人で、しかも一人旅は私だけ。
肩身が狭い・・・

実際の出航は7:35で、バッタンバン到着は16:15でした。
実に8時間40分もボートの堅い椅子に座っていたことになります。
けっこう腰にきますよ。
で、トンレサップ湖ですが、湖を渡っていたのは1時間弱だけです。
湖上のベトナム人集落

シェムリアプ川の河口にはベトナム人の湖上住宅村があって、おぉーっという感じで皆が興奮しましたが、それを過ぎるとしばらくはどこまでも続く泥の湖、かと思っていたら30分ほどで対岸が見えてきて、バッタンバンへと続くサンカー川(だったけ?)の河口に。
以降は左右の水上住宅や行き交う船を眺めつつ、ときおりは人を乗せ、人を降ろしてバッタンバンまで7時間半ほど。


巨大な定置の四つ手網






この片だと川沿いがジャングルというわけでもありませんね。
川側からの人々の生活が眺められるのは得難い経験でしたが、どうしても視点が低くなるんで、堤防や川岸の木々の向こう側が見えません。
はたして水田なのか荒れ地や湿地なのか林野なのか?
贅沢な悩みです。
途中休憩の水上飯屋 





悩みといえばもう一点、カメラです。
川の真ん中から見た岸辺の家々は、それこそ千差万別ですが、やはり陸の上に住む私たちにとってみれば、「こんな生活できんの?」みたいなところがあります。
電気も扉もなにもなくて、ただ床と屋根と壁があるだけの浮いてるお家に小舟と尽きせぬ水、また水。
こちらの入り口から、家の中を透かして向こう側の岸まで丸見え。
そんなところで全裸・半裸の幼児が金髪異相の人々に向けて嬉しげに手を振ってくれるんですけど、どうもなかなかレンズを向ける気になれない・・・
ジャングル・クルーズで豹やオランウータンにカメラを向けるのとは違うんだから。
西洋人は大らかというか屈託がないというか、いっせいにシャッターを切って満面の笑みで手を振り返しておりましたが・・・
あの子たちも思春期を迎えれば、手を振らなくなるんだろうな。
まして大人になれば、ね。
私は人の撮影が苦手です。
各国の美人をアップしてくれというリクエストもございますが、スミマセン。
船旅も数時間を過ぎると、さすがに西洋人たちも飽きてきて、なかなか手を振り返す人も少なくなります。
そういうときにボートへ手を振ってくる子供たちへ、小さく手を振り返しながら、私は心の中で彼らに弁解します。
「ゴメンね、手を振るのが金髪じゃないアジアのオジサンで」(笑)

いちおう補足しておきますが、そういう家々でもけっこうTVのアンテナが立ってることがありますね。
稀に衛星のパラボラがあることも。
電気はどうしているのか?
岸から電線が伸びていることもありますが、それがないところでは発電器やボートのエンジンからバッテリーにチャージしているんでしょうかね?
ときおり1m×50cmほどのソーラーパネルを屋根に乗せている家がありましたから、車やトラックのバッテリーが家々にあるんじゃないかと思います。
そういやソーラーパネルと車のバッテリーの組み合わせが、今回いちばん多かったのはミャンマーです。
電気からもっとも縁のなさそうな僻地ほど、ソーラーパネルが普及していました。

あの橋の袂が終着点
以上、シェムレアプ・バッタンバン間の船旅でした。

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