2015-07-25

7/19(日)ロンスェン→カントー

翌19日は後河沿いに60キロ下ったカントーへ。
宿前の Hung Cuong へ行ったら、カントー行きのバスは無いんでローカルバスで行きなさいとバイタクを勧められました。
後日、カントーのバスターミナルでチャウドック行きのバスを見ましたから無いわけはないんでしょうが、途中下車ならともかくも途中乗車だと席がないということだったのかもしれません。
全席指定ですからね。

ロンスェンの郊外にあるバスターミナルは、街道から1キロ以上も脇道に入った田圃の真ん中にある辺鄙な施設で、あそこまで歩くのは外国人には無理でしょう。
しかもこの日は土砂降りの雨。
ターミナルまでのセーオムが4万ドン。
そこでボロボロのマイクロバスに引き渡され、よく見ていたらセーオムのドライバーはバスのオバチャンからマージンを貰って去っていきました。
で、そのオバチャンがカントーまで6万ドンだと言い張ります。
昨日60キロ走った寝台バスが3万5千ドン。
嘘でしょ? 4万ドン? と返すとオバチャンはなにやら悪態を吐く様子。
隣に停まっているバスの運ちゃんがニヤニヤこっちを見ているんで、6万?と指で尋ねますが、運ちゃんは笑って答えません。
オバチャンが怖い顔して見てるんだから、そりゃそうだ。
結局、5万で手打ちとなりました。
オバチャンが去った後、隣の運ちゃんが「ヨォ」と声をかけて片手を開きウインク。
あれは「正解は5万だ」の意だったんでしょうか、それとも「5万も払ったのか?」の意だったのでしょうか?
どうも前者のように思われます。
このバス、20分ほど走った先のガソリンスタンドで停まり、私はそこに待っていたミニバスへと引き渡されました。
だから割高に感じられたんですね。

後河右岸のカントーへ向かう道路はガタガタでした。
舗装が痛んで、どこもかしこも穴ぼこだらけで工事中。
昭和40年代の日本を思い出しました。
懐かしい・・・
どうもこの方面のメインルートは、対岸の後河左岸沿いにあるようです。
大型バスなんかは、例のロンスェンのフェリー乗り場で向こう岸に渡り、そっちを走ります。

土砂降りの雨を衝いて走りましたが、だいたいロンスェンから下流域は水田風景の中にヤシやバナナに囲まれた家々が立ち並び、縦横に延びた運河に大小の船が浮かぶ風景が始まります。
ようやくベトナム戦争映画で刷り込まれた風景にたどり着きました。
あのジャングルと水田と運河という取り合わせは、私が通ったカンボジアには無かったんです。
昔はあったあんでしょうかね?
それとも「地獄の黙示録」のロケ地が実はフィリピンだったんで、画面に騙されていただけなんでしょうか?

ロンスェンからカントーまで約3時間。
それでもバス停での待ち時間やらなにやらを含めると、カントーの宿に落ち着くまで5時間ちょっとかかりました。

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