2015-08-18

最終目的地、ハノイ

ついに最終目的地、ハノイに入りました。
苦節(つーほどのこともないが)85日。
あとは約束の日が訪れて、ゲートが開くのを待つばかりです。
ラスボスを倒すとかのフラグ立てが必要かも知れませんが・・・

本日の移動は13:14ニンビン発のSE8。
定刻から15分遅れで、16時ちょうどにハノイ着。

ずいぶんとここまで歩いたものです。
総移動距離は計算してないんで判りませんが、スマホの万歩計による歩行距離は810キロを指しています。
85日で810キロだから、一日10キロ弱か。
日本から履いてきた10年選手のサンダルは、ミャンマーのマンダレーでお亡くなりになり、いま履いているのはマンダレーで買ったタイ製の安物です。
製造元のタイまで保てばいいんじゃないと思っていたのですが、とうとうラスボス戦まで使用されることに。
さすがに爪先のあたりでゴムの張り合わせが剥がれてきて、パカパカしだしてきました。
どうしたもんかと思いながら、今日の昼にニンビン駅前の数えるほどしかない茶屋でコーラを飲みながらサンダルを見つめていると、店のおばちゃんがなんだかのチューブを渡してくれました。
なにこれ?
ちょうど虫に刺された脹ら脛を掻いていたところだったんで、中から出てきた白いクリーム状のものを肌に近づけたら、すごい勢いで止められました。
他の客がそれを見て爆笑している。
なに? サンダルに塗れ?
あぁ・・・ボンド? なのね?

こういう小さい親切に甘えさせて貰う場面が、どうも北上してきてから多いような気がします。
ベトナムは南部の方がおおらかで、北部の人は冷たいというような話をよく聞きましたが、よくわからない。
こちらがベトナムになれてきた分、それが鏡のように相手に反映されて親切を受けているのかもしれません。
南部に入った頃は、あまり気持ちに余裕がなかったですから。
そういう余裕のない外国人に対しては、向こうも親切心を持ちづらい。


ハノイは想像していたよりも賑やかで街路樹の濃い、歩いていて楽しい町でした。
といっても、今日はオールド・クォーターとも呼ばれる旧市街しか歩いていません。
宿は旧市街の西寄りです。
ものすごい数の人とバイクの渦ですが、頭上を覆う木立の葉の厚みのせいで街路に落ち着きがあり、街路ごとに商店が扱う品物の違いがあって歩くのが楽しいです。
ここまで楽しいのは、ヤンゴン以来かな。
とりあえず今日は宿の周辺を探索し、最終日に空港へ向かうための路線バス乗り場を確かめに旧市街の外れまで足を延ばすだけに留めました。
いつも、まず最初は脱出経路の確認です(笑)

夜、近所のローカルな飯屋で夕飯。
外国人向けの店ではないにも関わらず、意外と高かった。
その後、外人客向けのバーでビールをジョッキ一杯だけ。
目的地到着のひとり祝いです。
ビールを飲んでいたら、サンダルを直しましょうと靴直しが寄ってきました。
バー中の客に声をかけています。
が、誰も取り合わない。
そりゃ直すくらいなら、新しいのを買うわな。
この85日間で、流しの靴直しは初めて会いました。
しかも別々に二人。
しかも私がサンダルを直した、その日に。
最後の町に辿りついて昂揚していた気分が、すこし冷めた瞬間です。

関係ないけど、俺も仕事どーしよーかなー。
明日はハノイをもう少し、いやけっこう? できればガッツリ歩いてみようかな。

日本帰国まで、あと5日!!

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